fusephoto.netの撮影術
fusephoto.net の建築写真
RULE04
パーツの調整
この様にインテリアのパーツ1つ1つを4Kモニターで調整し、1カットを仕上げていきます。
赤く塗っている部分を調整しているところです。
植栽の葉も一枚一枚を調整します。
… Before …
∨
… After …
・ソファー
・鉢植え
・TVカウンター
・床材
・天井材
・白い壁
・石貼りの壁
全体が調和するように、それぞれのパーツを調整して1つのパズルを完成させます。
明るさのコントロール
一眼カメラで室内を撮影すると、外部の明るさに露出を合わせると暗くなりすぎ、室内に露出を合わせると明るくなりすぎ、色も黄色っぽい写真になります。
… Before …
∨
… After …
ここは逆光だから写真撮れない。という言葉をよく耳にしますが、室内写真は常に逆光。
暗い室内で、外の明るい窓が入った逆光のカットがほとんどになります。
人物モデルの撮影ならライティングを施して
適正な露出を得ることができます。
しかし建築写真では、建築としての照明がデザインされているのでライティングすることはできません。
フラッシュを使えば、思わぬところに影ができてしまいデザインされた照明の効果が意味のないものになってしまします。
外部の明るさが破城しないように慎重に露出を決めます。外部からの自然光と人工的な照明の光の効果を殺さないように注意深く調整をしなければなりません。
上の写真はbeforeの方が明るくて良さそうに見えるかもしれません。でも、実際はこんなに黄色くはないし、窓の外も白トビして見えることはありません。ネットには、このような写真がけっこう多いのも事実です。
afterの写真は、本来の室内の色が再現されています。石張りの壁を照らす間接照明ダイニングのペンダントライト窓からの光と壁の色のバランス
部分的な色と明るさの調整を行います。
ただカメラのシャッターを切るだけでは、見たままのイメージを再現できません。光をコントロールして臨場感のある写真を作ります。
室内と窓の外では、明るさが大きく違います。
ただカメラで撮っただけでは、窓の外が明るくなりすぎて白飛びしてしまうか、室内が真っ暗になってしまうという写真になります。
建築写真では、窓の外に見える景色までが設計のポイントとなる場合があります。
建築写真専門のカメラマンは、光のコントロールにも気を使います。
この丘から見える景色が最高だったからこの土地を選んだ。リビングから夕日を眺めたい。
建物は一度引き渡したら、写真を撮る機会がなかなかありません。設計のこだわりポイントをしっかりと写真に残しておくことが重要です。
… 素人写真 …
∨
… fusephoto.net …
窓の外が白飛びしてしまっている素人写真と
室内から見える風景を表現した建築写真。
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